人物・用語解説

スコットランド国民党(Scottish National Party)-スコットランドの政党。1934年に国民党(National Party of Scotland)とスコットランド党(Scottish Party)が合併して誕生した。スコットランドの連合王国からの独立を党是としている。1970年代に支持を広げ、1999年のスコットランド議会開設後、2007年に第一党に躍進した。2010年にスコットランド議会の単独与党となり、党是のスコットランド独立を推し進めている。党の色は黄色。スコットランド民族党と訳す場合もあるが、このブログでは国民党とした。

アレックス・サモンド(Alex Salmond)-スコットランド首相、スコットランド国民党党首。1954年スコットランドのリンリスゴウ生まれ。両親は公務員。セント・アンドルーズ大学卒業後にSNPに加入。政府機関やロイヤル・バンク・オブ・スコットランドで勤務し、1987年の総選挙で庶民院議員として選出された。1990年にSNP党首に選出され、1990年代はSNPの顔として注目を集めた。2004年に党首に復帰し、2007年・2011年スコットランド議会選挙におけるSNP躍進の原動力となった。政治信条的には一般的に中道左翼とされる。趣味はゴルフ、競馬、サッカー観戦。エディンバラのサッカーチーム、ハーツのファン。
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デビッド・キャメロン(David Cameron)-英首相、保守党党首。1966年イングランドのロンドン出身。両親は株式仲立人の父と元治安判事の母。母親は男爵の娘、また父方の祖母を通じて、国王ウィリアム4世を祖先に持つなど、貴族と王室の血を継いでいる。キャメロンという名字はスコットランド系で、父親はアバディーン生まれである。イートン校およびオックスフォード大学出身。保守党系の調査会社、保守党政治家のアドヴァイザー等を経て、2001年に庶民院議員、2005年に保守党党首に選出され、党を2010年の英総選挙勝利に導いた。自由民主党(Liberal Democrats)と連立内閣を組み、首相に選ばれた。スコットランド独立には反対。趣味はサイクリング。バーミンガムのサッカーチーム、アストン・ヴィラのファン。
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連合王国-The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国)をこのブログでは連合王国と呼ぶ。一般的にはイギリス、英国。

権限委譲(devolution)-デボリューション、デヴォリューション。一般的には中央政府から地方行政への立法能力の移譲を指すが、このブログでは1997-9年に労働党内閣主導で進められた、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドでの議会創設と、それぞれの議会への英政府からの立法能力の移譲、さらにその後の権限の拡大・縮小を指す。

1707年の合同(Union of 1707)-1707年に成立したスコットランドとイングランドの議会合同を指す。両国議会間の外交条約(treaty)として締結され、その後別々に制定法(Act)として議決された。これによりスコットランド議会は事実上イングランド議会に吸収合併され、イングランド議会はグレート・ブリテン議会となった。
合同条約(Treaty of Union)

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